ではリストポジションのバリエーションについて見ていくぞい。ここでの定義をしっかり理解しておかんとTGMは読みづらいからよく覚えておくのじゃ
Table of Contents
4-A-0 ホリゾンタル
ホリゾンタル(水平)ポジション及びモーションは、
(1) フラット
(2) ベント
(3) アーチ
の三つじゃ。これらは両手の甲がどのような状態になっているかという基準じゃ
4-A-1 フラット(F)
手首が「フラット」であるとは、前腕と手の甲がまっすぐということじゃ
4-A-2 ベント(B)
手首が「ベント」であるということは、手首が甲側(外側)に折れている状態のことじゃ。いくつかの例外を除いて左の手首はベントしない方が良いのじゃ(10-2-D、10-18-B)
4-A-3 アーチ(A)
手首が「アーチ」しているという状態は、手が手のひら側(内側)に向かって折れている状態じゃ。左手首がこれを適度に行うことはとても有効なのじゃ。インパクトに向けてクラブヘッドのラグが大きくなっていくのに対抗してアーチを行うことで左手首が「ベント」も状態になってしまうのを防ぐことが出来るからのう
4-B-0 パーペンディキュラー
パーペンディキュラー(垂直方向)のポジションおよびモーションは、
(1) レベル
(2) コック
(3) アンコック
の三つじゃ。これは前腕と手の親指の第一関節の関係性を定義したものじゃ
4-B-1 レベル(L)
手首が「レベル」であるということは、親指の付け根のコブと、手首の骨が一直線になっておるということじゃ
4-B-2 コック(C)
手首が「コック」した状態というのは、親指の付け根のコブと、手首の骨で作る角度が鋭角になった状態じゃ。「レベル」から少しでも「コック」した状態から、最大限にコックした状態までいずれの状態も「コックした」状態じゃ。
4-B-3 アンコック(U)
手首が「アンコック」した状態というのは、親指の付け根のコブと、手首の骨でつくる角度が鈍角になった状態じゃ。「レベル」から少しでも「アンコック」した状態から、最大限にアンコックいた状態までいずれも「アンコックした」状態じゃ。またいずれの「コックした」状態から「アンコック」方向に手首を動かす動作も「アンコック」じゃ(4-D-0、2-P)
つまりねー、こういうものすごいタメはねー、コックを維持してるって言うよりは、ダウンで左手首をコックしてベントしてるってことだよー。ちょっと甲側に左手首折らないと普通はこんなにコックできないと思うよー
4-C-0 ローテーショナル
ローテーショナル(旋回)方向のリストポジション及びモーションは
(1) バーティカル
(2) ターン(打者の右方向)
(3) ロール(打者の左方向) の三つじゃ
4-C-1 バーティカル(V)
手首が「バーティカル」である状態とは、あらかじめ決められたヒンジアクションで開閉するドアに、フラットな状態で添えられたままの状態じゃ
詳しくは「ヒンジアクションのまとめ」を読んで欲しいのだけどー
要は、ストローク中のフェースの向きって左肩にちょうつがい(ヒンジ)がついてるような機構で管理をしているというコンセプトがあって、それを目的に応じて使い分けているというのねー。でそのちょうつがいにドアが付いているとしたら、そのドアにぺったり左手首をまっすぐつけたままにしておくのがバーティカルってことだと思うよー
現実的にはバーティカルのままで打てるのは「アングルド」のヒンジだけだよー
4-C-2 ターン(T)
「ターン」した状態というのは、手首を右方向に旋回した状態じゃ。「ターン」された状態では右の手のひらは選択されたプレーン(7-5)の反対側を向き、左の手のひらはモロにそのプレーンに向けられることになる。実際の動きがターンの最中であれロールの最中であれ、バーティカルとターンの間のポジションは常に「ターン」した状態じゃ
4-C-3 ロール(R)
「ロール」した状態というのは、手首を左方向に旋回した状態じゃ。「ターン」した状態から「バーティカル」方向に戻してくる動作も「ロール」じゃ。状況や目的に応じていくつかの例外はあるにせよ、リリースの最中に手首がバーティカルのポジションを超えてロールさせることがあってはならんぞ
インパクトの後までずっと「ターン」した状態にしておくことすらあるからの(4-D-0)
おおおっとー、出た!さらっと重要
まずインパクトの後までターンした状態って、おいらのイメージはこんな感じ
これフォロースルーだけどさ
おいらねー、ゴルフ始めた頃のコーチが「ゴルフは左手で打て」っていう人で、それ自体は間違いではないと思うんだけど、それで思い切り左手首でフェース返すクセついちゃって、今も修正中なんだけどー
爺の言う「リリース」っていうのはもうインパクトの寸前からインパクト直後くらいまでを言ってるんだけど、そこで手首を過度にロール方向に使うと、たぶんインパクトゾーンを長く取れないんだよねー
するとTGMの教義である「Sustain The Lag」もできなくなっちゃうんだよねー
あとよく聞く話で「昔のパーシモン時代はヘッドが返りやすかったので『開いて閉じる』打ち方が主流でしたが、現在の大型ヘッドはシャットに上げて下ろす打ち方の方が効率的です」みたいなー
でも1969年に出版されたTGMで「Sustain The Lag」こそ命って言ってるのを見るとー
日本人がいろいろ誤解してただけで、基本的なことってアメリカ的にはそんなに変わってないんじゃねーのって気もするんだよねー