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6-B-0 概論
前回までのおさらいだけど、ボールを飛ばす仕組みは
(1) アキュムレーション(蓄積)
(2) ローディング(装填)
(3) ストアー(保持)
(4) デリバリー(配送)
(5) リリース(解放)
の五つのステップで出来ているというのがTGMの見解で(日本語訳が正しいかどうかはともかく)6章ではそれらを詳しく解説していくよー
ボールを飛ばす「作用(Force)」は、レバーアッセンブリーを通じてボールに適用される
パワー(Power)はプレッシャーポイントを通じてレバーアッセンブリーに適用される
そしてプレッシャーポイントに注がれるパワー(Power)はパワーアキュムレーターによって作られておる
前も言ったかもしんないけど、ゴルフというボールを飛ばす競技では、ボールを飛ばすという目的に直接的に作用する力がフォース(Force)で、それ以外に発生してる力はパワー(Power)という扱いみたいだよー
パワーアキュムレーターとは、パワーパッケージのコンポーネントを「まっすぐではない状態」にすることで発動するのじゃ。まっすぐでは状態とは、つまり始めから終わりまで直線的になっていない状態と言うことじゃ
なんかバカっぽいけどねー、アドレスから下の状態になればー
そりゃもちろん右腕が曲がってるわけだからねー、パワーアキュムレーター#1がアキュムレート(蓄積)されてる状態になってるよねー
アキュムレートされたものが再びまっすぐな状態を目指すときに、蓄積されたパワーが解放に向かうということじゃ
この時の「曲がりの量」、あるいはそこに発生する「筋力の量」によって、またあるいは、選択されたトリガーアクションの種類によってアキュムレートされるパワーも変化するのじゃ
もはや日本語としては崩壊しかけてるけどねー、トリガーアクションってのはアキュムレートしたパワーを解放させる「きっかけ」となる動作のことだよー。後で詳しく出てくるよー。たぶんー
アキュムレーターの番号の順番は、ストロークタイプコンビネーションにおける、使用範囲の広さの可能性の順番になっておるのじゃ
そうなのねー。念のためアキュムレーターの番号のおさらいしとくねー
1番 右腕の曲げ伸ばし プレッシャーポイントは右手の手のひらの付け根あたり
2番 左手によるクラブのコック プレッシャーポイントは左手の中指、薬指、小指
3番 クラブのターンとロール プレッシャーポイントは右手の人差し指第一関節
4番 身体の回転を左腕で引っ張る動作 プレッシャーポイントは左腕の付け根の身体に触れてるあたり
詳しくはここにまとめてるよー
でちょっと先走るとー、実は世の上級者というかプロの95%はスインガーで、スインガーってのはプレッシャーポイントで言うと基本的に#2,#3,#4を使うのねー
じゃあなんで#4は一番最後(つまり使用可能性が一番少ない)と爺は言ってるかというと、右肘の曲げ伸ばしを能動的に行うと(ヒッター)#1しか使わないんだけど、#4はその動きを左腕手動で行うから、感覚的に右肘の曲げ伸ばしが受動的になるだけで#1の動作自体は#4使っても必然的に発生すると言うのねー
つまりノーコック(#2がない)、ノーロール(#3がない)で打つことは出来ても、右肘曲げ伸ばし(#1)をしないでフルショットを打つことは現実的にあり得ないという点で、#1が一番最初に来てるっぽいよー。これ余談というか、ちょっと先の章の話だよー
クラブヘッドラグ(6-C)は、当然のことながらパワーパッケージにおける「まっすぐではない状態」の一つじゃが、これはアキュムレーターとは認められないのじゃ。なぜならばクラブヘッドラグのリリースはパワーのロスを意味するからのう
クラブヘッドラグは、いわゆる「しなり」ってことでいいと思うよー。ヘッドの速度や動く方向が変わることでシャフトにしなりを与えることってのが正確な言い方かなー
上の図ではクラブがちょっとしなってるけど、ここでタイガーが何しないでじっとしてるとそのしなりはすぐにビヨヨーンってもとに戻っちゃうよねー
大事なことじゃからもう一度言っておくがの、ピボットトレーンにおけるラグや、ドラッグというものは(6-M-1)確かに「まっすぐではない状態」のものじゃが、それらは打ち終わるまでリリースされてはならない性格のものじゃ
逆にアキュムレートされる性格のものは、リリースされることによってパワーを生むものじゃ
ラグやドラッグのリリースを早めるとスイングの半径は小さくなってしまうでの、とはつまりパワーのロスにつながるという事じゃよ
アーリーリリースするとたぶんフォローは大きく取れなくなるよねー(その前にダフりそうだけどねー)
ちなみにスイング半径というのは大きくなればなるほどバランスを取るのが難しくなる代物じゃ。ドライバーを吊して重さを量ってみれば、それは1ポンド(453グラム)にも満たないものじゃろう
いまのドライバーはそんな重くないしねー
しかしそれを持っている両手の重さを考えれば、アドレス時点では三角筋は約4ポンドの重さを支えておる(2-M-3)。バランスを考える上で重量は極めて無視できない要素じゃぞ
そして両腕が地面と平行、つまりバックスイングを行う課程で一番重量負荷がかかるポイントでは、三角筋は10ポンドもの重量を持ち上げなくてはならず、そしてここにピボット(回転)が加わる
回転の中心から離れた場所にあるものほど、重量に慣性は強く働くことになるので、スイング半径が大きくなればなるほど、クラブヘッド(あるいはプライマリレバーアッセンブリー)の速度をインパクトの衝撃で減速させることが困難になる
つまり、ボールがフェースから離れる際の速度をより多く確保出来るボールがよく飛ぶということじゃよ(2-E)
まだるっこしい言い方してるけど、爺によればボールスピードは
(1)ストロークでフェースがボールに当たるときのヘッド速度と、
(2)ボールがつぶれてそのあとボールがフェースから離れていくときのヘッド速度
で決まるらしいよー
さらに(1)から(2)では約20%の速度減少が発生すると言ってるんだけどねー
一般的なヘッドスピードって何を測ってるんだろうねー