ゾーン2の順番でいくとねー、本来7-10のヒンジアクションを記事にする予定だったんだけど、ヒンジアクションってボールの飛び方やプレーン(ゾーン3)にモロに関わる部分で第二章と第三章先にやっとかないとちょっと「解釈」が難しいと言うことで先に純然たるゾーン2の部分を終わらせてから進むことにするよー
おいら個人の感じてることとしては、ゴルフって人体の原則的な使い方があって、その上にコースの環境とか道具の進化とか時代的な影響から来る「味付け」をしてると思うんだけど、つまるところその「味付け」の大部分はヒンジアクションだとおもってるのねー
例えば「現代の大型ヘッドはフェースが返りづらいのでシャットにクラブを使いましょう」ってのは、昔はスインガーはフルショットではホリゾンタルヒンジングを使うのが論理的だったけど、今はアングルドヒンジングで正確性を追求した方が良いってことになりつつあるんではないかとかそういうことなんだけど、中途半端な理解でヒンジアクション進めるとちょっと危険な予感がするからあえて後回しにさせてもらうよー
というわけで進むよー
Table of Contents
7-11 プレッシャーポイントのコンビネーション
原理として、パワーというものはその源流であるアキュムレーターから流れ出るものであり、インパクトを通じて直接的、もしくは間接的にクラブを動かすもの(プレッシャーポイント)に対して及ぼされねばならないものじゃ
「間接的な」パワーは、「クラブヘッドラグ」に対して及ぼされるのであり、従い全てのストロークにおいて「クラブヘッドラグ」は対応する、あるプレッシャーポイントに割り当てられておる
そして「直接的」なパワーは、通常、残ったいくつかのプレッシャーポイントを使用しておる(6-A、6-C、6-C-2を参照のこと)
「間接的な」パワーの使い方がプライマリーレバーアッセンブリーで、「直接的」な使い方がセカンダリーレバーアッセンブリーってことだと思うよー
プレッシャーポイントは四つしか存在しないが、これらはいかようにでも望むように、すなわち一つ、二つ、三つ、四つのポイントを組み合わせて使う事ができ、パワーアキュムレーターと共に15種類の異なる組み合わせを作り出すことが可能じゃ
それぞれのパワーアキュムレーターは、通常「同じ番号」のプレッシャーポイントに対して作用を及ぼし、それぞれのアキュムレーターのローディングの方法については10-11にて説明されておる
パワーアキュムレーターのプレッシャーポイントを通じた「押し込み(Thrust)」を「オン・プレーン」に行う事は、アキュムレーターが潜在能力として持っておるエネルギーを、運動力学的エネルギー(Kinetic Energy)として最大限クラブヘッドに伝えることとなるが、すなわちこれこそが常にクラブシャフトに対して正対の角度で行われる(1-L-11)ということじゃ
しかしながら、クラブヘッドラグプレッシャー(10-11-0-2および10-11-0-3)が、デリバリーラインおよびデリバリーパスの必要要件(2-J-3、7-23)に準じた形で形で活用されることが出来るのは、5-0のとおり「教育」がなされている場合のみじゃ
クラブヘッドラグ(プレッシャーポイント#1、#2、#3のいずれかあるいは全てを通じて生成される)は、そのままスイートスポットプレーン(2-F、7-5)に生まれ変わり、常にインパクトに向けて直接的に運ばれていくのじゃが、通常それはボールの内側、後方の四分球に向けて行われる(7-3)
プレイヤーが上から見たらこんな感じのコンタクトってことかなー
ボールが右足よりに移動するほど、クラブフェースのフィックスの方向性は、デリバリーライン、デリバリーパス、ラグプレッシャーポイントに対してクローズになっていくが(飛球が目的方向に対してまっすぐ打ち出されるとした場合)、一方で左の手首と右前腕はよりオープンになっていく(6-E-2、7-3)
とっても疲れる文章なんだけどね、ものすごくおいら的に要約すると、
・ストロークは各アキュムレーターを使用して行われるが
・そのパワーの出力は対応するプレッシャーポイントを通じて行われる
・その組み合わせが正しくかつタイミング良く連動して行われている状態とは
(1) 遅くともインパクトまでに右前腕がオンプレーン
(2) ボールに対して「前に、外に、下に」圧をかけられている
(3) それが出来るようになるには「手の教育」がとっても重要
ってことみたいだねー
この「右前腕でオンプレーン」はTGMではやたらにしつこいんだけど
確かにプロのインパクト後ろから見るとそうなってるんだけど、トップではどうかと言うと
そりゃ同じプレーンには通常ならないわけで(なるのはデシャン坊だけ)、最終的に赤線にプレーンが戻ってきてインパクトを迎えるには、各プレッシャーポイントを通じて上手くアキュムレートしたパワーをローディングしてデリバーしてリリースしていく必要があると言ってるんだと思うのね(もはや日本語としては完全に崩壊してるけど勘弁ね)
でこれを第八章の「12のセクション」に当てはめて考えるとー
トップからのスタートダウンでは、「インパクトに向けての初動動作に始まり、「肩によるパワーパッケージの加速(あるいはそれに同等の動作、2-H)」を含み、デリバリーラインパス(7-23)に動作が落ち着くところまで続く」と言ってるから
これとトップの位置からほんの少し後だけど、たぶんこの辺でボディは並進運動始めてて#4アキュムレーターのローディング量が最大化されて
ほぼクラブがインパクトのプレーンに乗ってくるところまでがスタートダウンだと思うけど、この位置ではまだ#1#2#3はリリースどころかローディングが深くなってる感じだけど#4はややデリバーされてる感じでー
ダウンストロークでは「スタートダウンが完了したところから、リリースのポイントまでデリバリーラインのコースにストロークが落ち着くところまで続く。このセクションは「手による加速」が行われるパートじゃ」と言ってるから、上の写真からエイミングポイントあたり(ヘッド移動量が両手の移動量より増えるポイント)までってことだよねー
この辺かなーと。右前腕は伸び始めて、クラブシャフトはよりオンプレーンになってるけど、#2#3はまだリリースされてない感じだねー
で、ここからインパクトまでがリリースなんだけど
このあたりで少し#2がリリース(アンコック)されてきて
けっこう急激なロール(#3のリリース)とともに、右前腕とシャフトが完全に赤線に収まってオンプレーンになると
「いやだから#2と#3使わねースイングにすれば最初っから最後までオンプレーンなんだって言ってんだろーが」ってデシャン坊は言ってるけど、よほどの怪力変態じゃないかぎり難しいスイングだから、ちょっと複雑だけど上のシーケンスで各プレッシャーポイントの役割を意識しながら手の教育を進めるのがいいんだと思うよー
今日のお勉強は終わりっ!