プライマリーレバーアッセンブリー(6-A-2)と一般的な二重振り子(フレイル)の比較をしてみることにする

以下の三つのフェーズはゴルフにおいて重要と思われる状態を定義しておるもので、「フレイルの法則」とよばれるものじゃが、スインガーにとって特に重要視されるべき法則じゃ(2-K)

唐突に二重振り子の話が展開するけどねー、まずフレイルというのはまとめでも紹介してるけど

f:id:kellogg2005:20161027085532j:plain

こういうヌンチャクみたいな道具で、脱穀とかの作業に使うものみたいだけどもー

f:id:kellogg2005:20091011092140j:plain

で、プライマリーレバーアッセンブリーというのは両肩と両手の三角形を動かしてパワーを作る大きい方のパワーソースで

f:id:kellogg2005:20161013072944g:plain(C)Swingengineer

右手の曲げ伸ばしでこの三角形を動かす動力がパワーアキュムレーター#1で、ボディのターンおよび左腕の振り出しで発生する動力がパワーアキュムレーター#4だけども、今回の二重振り子の話は後者についての話で、要は左腕とクラブを二重振り子の状態だと考えるとゴルフへの応用が可能だということだねー

ちなみに二重振り子はなんの動力もなくても(重力だけで)ものすごいパワーを増幅させる効果があって、その実験の図画はこちら

youtu.be

1. 第一フレイルの法則

下の方の振り子(クラブ)が、上の方の振り子(左腕)と真っ直ぐになろうとするとき、そこには遠心性の加速が発生する

2. 第二フレイルの法則

二つの振り子(クラブと左腕)が真っ直ぐになっていくとき、それらの持つ運動量は遠心性の角運動に転換される

3. 第三フレイルの法則

下の振り子(クラブ)が上の振り子(左腕)と真っ直ぐな状態を通過すると、下の振り子には再び植えの振り子と真っ直ぐになろうとする、遠心性の減速が発生し、ものすごいパワーの減退を発生させる

f:id:kellogg2005:20171006140929p:plain

で、まとめにも書いてるけど、早い話が真っ直ぐになる直前にインパクトを迎えるのがおいしいということだよー

角運動量の発生に関して、もう一つの大きな要素となるのがエンドレスベルト効果(2-K #6、下の図)であり、これはデリバリーパスの物理をあらわしておる

f:id:kellogg2005:20171003125648j:plain

上の図でベルトとクラブが直線的な部分を動いているときは、ベルト、つまり両手とクラブは同じ速度で動いていることになるが、ベルトがプーリーの部分に達すると、両手が同じ一定の速度でプーリーの部分を通過していく一方で、クラブは角運動を始めることになり、その先端(クラブヘッド)のスピードは

1) 半径(プーリーの中心からクラブヘッドまでの長さ)

2) ベルトスピード(両手の移動速度)

3) プーリーの直径(両手によって作られる回転運動の直径)

に応じて変化するのじゃ

プーリーの直径が大きくなる、もしくは、あるいは同時に、ベルトスピードが上がることで先端部分のスピードが増加し、その逆もまたしかりと言えるのじゃ

しかし実際にはサークルデリバリーパスは一つの大きなプーリーと言うべきなのであり、直線的に運動するベルトであるとは言えないのじゃ

よって両手とクラブが一定の角速度(RPM)で運動をするとしても、クラブヘッドの速度は両手とは同じにならないのであるが、これは上の図で示すような減少が発生しておるからじゃ

これらは全て7-23、すなわちエンドレスベルトアクションの幾何学に遵守したものとなる

f:id:kellogg2005:20170404111309j:plain

上の図のダウン開始時点では両手とクラブは同じような速度で下方向に進んでいくけどもー(タメが良く出来てるから)

f:id:kellogg2005:20170328103747j:plain

★くらいのところでプーリー的な運動になってクラブは角運動を始めるってことだねー

もし右腕の伸ばしによる押し込みが上の振り子(左腕)のみに作用するのであれば、下の振り子(クラブ)は引っ張られるロープのように、クラブヘッドを上にしたまま引き込まれるような動きとなるが、シャフトがクラブヘッドラグプレッシャーポイント(#3)によって事前にストレスがかかっている度合いが大きいほど、オノを扱うような(つまり右前腕が垂直にシャフトを押し込んでいくような)動きになりやすい

もちろんスインガーとヒッターのことを言ってるよー

しかしプライマリーレバーアッセンブリーというのは、二重振り子の構造はしているのものの、上下の振り子はヒモでつながっていると言うよりはやや機械的なボルトのようなピンで止められておる状態になっておる

よってそのピンによって作られた機構は「コック」もしくは、あるいは同時に「旋回」をするのじゃが(4-B4-C参照)、クラブは左腕と真っ直ぐな状態に向かっていく間に左腕を追い越すことは出来ないのじゃ(2-P)

この事が必須事項の一つであるフラットレフトリスト(1-L2-0)を保全することになるのじゃ(2-F6-F-010-19を勉強のこと)

f:id:kellogg2005:20171006142247p:plain

というかフラットレフトリストがしっかり出来るように練習出来ているから、ダウンで左手首が甲側に折れ曲がることはなくて、二重振り子を正しく使っていけると言うことだと思うよー

スタンダードな二重振り子の場合、スイングが前方に向かって振り出されるのは付帯的なものであり、本来の正しい動きの方向は「下に、オンプレーン(downward On Plane)」となるのであり、それは常にトップから始まるものじゃ

このことはクラブヘッドスローアウェイを避けるために、ヒッター、スインガー双方にとって重要なことじゃ

本章のイラストおよび2-P6-E-27-18も勉強の事じゃ

本文しっかり読み込んだらスッキリするかと思ったけどやっぱおいらのまとめの方がなんかわかりやすい気がするけどなー

まぁ二重振り子と3Dインパクトを一つにまとめるのはまとめすぎな気もするけどねー

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事