とっても忙しいのですが来週からある地区ではプロテスト二次予選が始まってしまうのでこの話題を進めます。
これまでの記事はこちらです。
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第二次予選の顔ぶれ
第二次予選からは、第一次予選の勝ち上がり者に、昨年度の最終プロテスト進出者が加わって繰り広げられます。ただし昨年まではプロテストに合格していなくとも、今年のツアーの出場権を決めるQT(クオリファイイングトーナメント)には出場出来ましたので、そこで上位だった選手はTP単年登録している選手がいます。それらTP単年登録者は最終プロテストからになります。つまり
a) 第一次予選勝ち上がり者→ 5会場で268人
b) 昨年の最終進出ながら不合格者→全体103人マイナス合格者20人=83人
c) 上記b)のうちTP単年登録者
a)+b)-c)になりますので、なんとなく330人くらいが3会場で激突します。まぁb)から全員が受験してくるとは限りませんが。
ちなみに昨年の最終プロテストの結果は以下です。
でなんとなく上位陣の名前を検索したりしていると、今年の戦績が追えない選手が結構います。つまり大学やアマチュアの大会には出ていないということなんですが、そうした選手も研修生などをしながら虎視眈々とこのプロテストに懸けている実力者が多くいるはずです。
ちなみに昨年の最終プロテストは103人で行われました。最終ではTP単年登録者などが加わってきますので、第二次予選を通過する人数はおそらく80人〜90人と言ったところでしょうか。各会場の30位タイくらいまでに入らないといけないことになります。
最終プロテストの顔ぶれ
まずTP単年登録者は後回しにして、それ以外の優先出場資格者です。
・過去三年間における日本女子アマチュア選手権優勝者
2017年優勝 安田祐香
2018年優勝 吉田優利
2019年優勝 西郷真央
・過去三年間における日本女子学生ゴルフ選手権優勝者
2017年優勝 小西瑞穂
2018年優勝 高久ゆうな
2019年優勝 星川ひなの
・過去三年間における日本女子オープンゴルフ選手権のローアマチュア獲得者
2017年 小倉彩愛
2018年 梶谷翼
2019年 10月開催
・過去一年間におけるステップアップツアー競技優勝者
→今のところプロ、TP単年登録者以外の優勝者はいません。
TP単年登録者たちによる仁義なき戦い
そして最後に今年のTP単年登録者です。これはLPGAの選手検索で確認できます。賞金シードを獲得すれば来期に出場権は得られますがだからといってLPGA正会員になれる保証はありません(後述)。カッコ内は今期の賞金額と賞金ランク順位です。
アン シネ (¥4,956,000 96位)
イ ソルラ (¥8,834,500 75位)
飯田真梨 (¥0 -154位)
石井理緒 (¥2,715,000 115位)
ウム ナヨン (¥3,799,000 105位)
小貫 麗 (¥5,023,000 95位)
キム チャンミ (¥0 -154位)
工藤優海 (¥0 -154位)
今 綾奈 (¥308,000 152位)
澤田知佳 (¥2,860,000 112位)
篠崎 愛 (¥1,558,000 124位)
常 文恵 (¥6,015,000 89位)
須江唯加 (¥0 -154位)
スパマス・サンチャン (¥0 -154位)
瀬賀百花 (¥0 -154位)
セキ・ユウティン (¥585,000 143位)
※ただし今年ステップ優勝者なのでプロテスト不合格でもQTはファイナルステージから参加出来るはずです。
瀬戸瑞希 (¥1,696,000 122位)
髙木優奈 (¥0 -154位)
田中瑞希 (¥6,402,000 85位)
丹 萌乃 (¥7,610,333 81位)
中野恵里花 (¥0 -154位)
ヌック・スカパン (¥0 -154位)
※ただし今年ステップ優勝者(三回)なのでプロテスト不合格でもQTはファイナルステージから参加出来るはずです。
幡野夏生 (¥1,726,000 121位)
ハン スンジ (¥0 -154位)
P・チュティチャイ (¥0 -154位)
プリンセス・スペラル (¥660,000 141位)
ペ ソンウ (¥69,722,666 7位)
三浦桃香 (¥2,810,000 113位)
宮里美香 (¥32,636,666 25位)
宮田成華 (¥4,171,800 102位)
八上ひかる (¥0 -154位)
山路 晶 (¥9,162,284 73位)
ユ ヒョンジュ (¥0 -154位)
横山紗蔵 (¥0 -154位)
今年度のTP単年登録者は全部で35人でした。
このうち来期の賞金シード(50位まで)を獲得出来そうなのは、今のところ宮里美香選手とペ ソンウ選手の2名です。それ以外の選手はファイナルQTに進むためには賞金ランク70位までに入らなければなりません。よってそれ以下の選手は最終プロテストで合格しないと来期の出場が困難になります。
ここまで紹介してきただけでもかなりの数の実力者ぞろいなのですが、きっとここで紹介し切れていない実力者ももっといっぱいいるはずなのですが、とにかくそれでも最終合格者数は20位タイまでです。
もはや「祭(サイ)」でしょこんなの。
今年のプロテスト受験が必須ではない選手について
シード獲得が可能な宮里美香選手とペソンウ選手については、宮里選手は今季終了時点で正会員になれると思うのですが、問題はペソンウ選手ですね。彼女は今年優勝もして賞金ランクも目下6位で、なにしろ去年の韓国ツアーで賞金ランク2位で去年のQT受験して今年の出場権を得たわけですが、1位は全米オープン優勝したイ ジョンウン6選手ですから。で、外国選手は実績を積むとインターナショナルプロフェッショナル会員として正会員扱いになるのですが、どうすればこの資格を得られるのかがイマイチよくわからないのです。
というのもイミニョン選手などは2017年から参戦してすぐ優勝してインターナショナルプロフェッショナル会員資格を得ているのですが、あのイボミ選手などは2012年から勝ちまくっているのにプロフィール見ると入会日が2017年10月になっているのです。本人の意向とか関係あるのか知りませんけど、外国人の場合は優勝即会員というわけでもないでしょうから、ペソンウ選手の場合来年もシード選手だけどTP単年登録になる可能性もあります。
例えばステップを勝っているセキ・ユウティン選手や、ヌック・スカパン選手などは今年ファイナルQT参加資格はありますけど、そこで失敗すると来期の出場可能な試合が減ってしまいますし、調子を考えれば保険で今年のプロテスト参戦してくると思われます。
同様にペソンウ選手がインターナショナルプロフェッショナル会員認定されるまでシードを守り続けられる保証はないので
「保険で今年のプロテスト出ちゃおうかしら。ウフッ」
とか考えないとも限らないわけです。この選手スタッツはドライビングディスタンス240yとかになってますけど、余裕で260y平均で飛びます。一緒に廻ってた森美穂さんが80yくらい置いてかれてましたから。飛びすぎてドライバー持たないだけです。
そんなことになったら他の受験者はたまったものではありませんね。ただの世界のトッププレーヤーですから。早いところ本人の意思確認して、長期的に日本でプレーするなら会員資格認定するよとか通知してあげて欲しいものです。
くどいようですがこれだけのメンツで合格者が20人というのは酷な話なのですが、逆に言えば今年のプロテストを合格したメンバーは、間違いなく大半の選手がシード選手になるでしょうし、「2019年の祭(サイ)」をくぐり抜けた戦士達として後世語り継がれるのではないかと思います。
もう「なんちゃら世代」という表現もしなくなると思います。既に今年は初受験者も二学年分が参戦しますし、TP単年登録者も入ってくるでしょうし、「2019年合格組」というくくりで来年のツアーを大いに席巻すると思うのですね。
私としてはただただ選手の皆さんのご検討を祈るばかりです。
ついでなんで次回の記事で、今回の制度変更で女子ゴルフ界がどのように変化するのかを考察してこの話題は終わりにしようと思います。