すっかり夏休みモードで更新サボってましたが、NEC軽井沢72トーナメントで一年でスマホの画面を6回割ったド天然若手美人ゴルファー「松田鈴英」プロが最終日猛チャージで優勝争いしてるんですがディレイでしか放映がないのでブログでも更新しようかと思います。
毎度思うことなんですがなんでスカイAとゴルフネットワーク入ってて国内のレギュラーツアー生で観られねーんだよって思うんですが(民放でディレイ放映するのに視聴率下げないためですが)、そんなもんあらかじめCSの生中継と民放の広告枠をセットで販売するルールにしておけば広告主も誰も文句言わねーだろって話です。やっぱりスポーツは生中継で観たいと思いますし、ディレイで放映だと誰が優勝するのか放映時間でほぼわかっちゃうんでこういうところなんとかしないとファンも増えないと思うのですよ。
松田鈴英選手 (C)ALBA
グチはさておきリズムのお話第三弾です。
よく練習場などで最近ゴルフを始めたとおぼしき若者を会社の先輩が指導している情景などにおいて「あー、スイングが速いよ!もっとゆっくり振らないと」という発言を耳にすることがあります。ただPGAの男子プロなんてどう見てもクソ速いスイングしてますし、TGMでも(制御ができている限り)「ヘッドスピードはハンドスピードで決まる」と書いてあるわけですよ。じゃあ「速い」スイングの何が悪いのってお話です。
突然ですがエジプトのピラミッド作りにかり出されたドレイの気持ちになってみましょう(今回もエクセルでの作図の限界に挑戦してお送りします)。
こういうクソ重たいものを引っ張って運べと言われたら、正常な感覚の持ち主であれば
こういう事はしないと思うのです。だってこれだとたぶんロープのたるみがなくなった瞬間に
こうなりますね。なのでやっぱり
まずはこうしっかりとロープが「たるんでない」ことを確認しまして、じっくりと引っ張っていくのではないかと思います。面白いのは、運動エネルギーという観点でいくと、どう考えても「ツッタカター」の方が「たるんでない」よりも大きいと思うのです。だって速度は出ているわけですから「1/2 x 質量 x 速度の二乗」の運動エネルギーの式に代入すればこっちの方が大きいはずですね。
しかし運動エネルギーのはかないところは、「作用・反作用の法則」の呪縛を受けるという点にあります。すなわちチカラを加えると言うことは、反作用の反撃をくらいますので、圧倒的に陵駕出来るくらいの運動エネルギーでなければ瞬間的に跳ね返されることになります。これが「ビシッ!!」の瞬間ですね。
逆に「たるんでない」の状況ではドレイと石が双方に「作用・反作用」を繰り返しながら引っ張り合っているわけですが、その方が長い時間地面の摩擦とかで得られる作用を加え続けることが出来ることになります。
もうおわかりだと思うのですが、ゴルフにおける「速すぎる」の正体は、ストロークにおけるコンポーネントのどこかに「ツッタカター」が発生している状態だと思うわけです。そりゃ速いですよ。だって石に直接チカラを加えないで人間が走ってるだけですから。
例えば下は現在PGA選手権で首位のブルックス・ケプカのアイアン練習ですが
youtu.beあたりまえですけどきっちりエクステンサー・アクションが機能してますので、両手は丸っこく降りてくるわけで、とはつまり左腕がしっかりと緩むことなくヘッドを引っ張るように動かしてこられることになります。
しかしもしトップから両手の動く方向が下の図のようになっていたら
たぶんヘッドは慣性でそこにとどまり続けようとして、アーリーリリースのようにコックがほどけることになるのですが、ヘッドをちゃんと引っ張ってない分両手は速く動かせます。もちろんパワーも正確性も失われると思いますけど。
余談ですけど「腰を切れ」っていうレッスン用語も、よくない「速さ」を生み出しそうな気がする用語であります。まぁ日本人はゴルフに限らずとにかく「腰」の用語が大好きですね。
逆に言えば「たるんでない」状態をキープ出来るならばいくら速くてもいいと思うのです。上のドレイが「たるんでない」状態でダッシュ出来ているような状態です。もちろん相応の筋力なりが必要でしょうけど。
「たるんでない」ことをどうやって確認するかということなんですが、ドレイの図で言えば、おそらく左肩のロープが当たってるところの感触とか重さの抵抗を感じることで、「うん、たるんでないな」と確認しているのだと思います。
ゴルフで言えば、TGMの信徒としては知識としては常識なのですが、プレッシャーポイント#3でクラブヘッドラグを感じることでストロークを進行させていくためのリズムを獲得出来ると言うことになります。
6-C-2-0 クラブヘッドラグ概要バルスパー・チャンピオンシップの初日、ブライソン・デシャンボーくんは4アンダー6位タイでどうも14ホールでサスペンドしたみたいだけどー、ちょっとは調子出てきたのかもねー。またパター変わってたけどさてこの章のクラブヘッドラグは、ケリー爺をして、「ゴルフの秘訣」とはっきり言い切っているところなので、なるべくイメージを膨らませて爺の言ってることを解釈していこうと思うよークラブヘッドラグは、まさに「ゴルフの秘訣」と言うべき技術じゃこの技術なくして、ラインオブコンプレッション(2... ゴルフの秘訣 - クラブヘッドラグ - 大庭可南太の「ゴルフをする機械」におれはなる! |
逆に言えば、その感覚が失われているならばシャンクを含めてありとあらゆるミスショットを作り出せてしまいます。
しかし#3プレッシャーポイントがきちんと機能すればシャフトの性能をフルに引き出す事も出来るはずです。 よって正しいリズムを獲得するには
とにかく右手の人差し指の腹を鍛える
ことを意識して練習するということできっと間違いないのだと思います。