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ショルダーターン - デュアルエージェント

のっけからこのショルダーターンって「Dual Agent」って副題がついてるんだよねー

最初はダブルスパイみたいな意味かと思ったんだけど、「ショルダーターンは二重スパイなのじゃ」って言われても何が何だかわかんないよねー

デュアルってのは、二重の、二つの、同時並行のみたいな意味で、エージェントってスパイって意味もあるけど、代理人とかって意味もあるよねー。要は目立たないけどきっちり仕事をしてるっていう感じかなー

というわけで、「ショルダーターンとは、ひっそりきっちり二つの役割を持つもの」という前提で読んでいくよー

さて、ショルダーターンコンポーネントというのは、右肩が回転していくプレーンを創出することによってコントロールされておる。この回転は「Axis Tilt」によって規制されておるのじゃ

ショルダーターンってプレーンやパワーパッケージに直結してるから、ソーン1の他のコンポーネントに比べて圧倒的に説明が複雑なんだけどねー、いずれにせよショルダーターンで重要なのは「右肩」らしいよー

「Axis Tilt」は「軸の傾き」ってことだけど、普通に考えると「前傾」ってことだよねー。単に傾くってことだと360度どこにでも傾くことはできるんだけど、とりあえずノーマルに「前傾姿勢」をイメージして進めるよー

右肩というのはピボットを行うコンポーネントの中で、最も早く、もっとも軸から遠くを動くもので、ピボットの動きを実際に両腕に伝える機能を持っておる。パワーパッケージ、そしてピボットの両方に属する構成員でありながら、ゼロピボットが必要な際はパワーパッケージの一員としてのみ働くことができるのじゃ

これがDual Agentってことなんだろうねー

右肩が、両手と同じダウンストロークプレーンを動くと、これはもっとも偉大なサポートをもたらし、ストロークにおける最高の「ガイド」となってくれるのじゃ

さらっと「右肩の動かし方が秘訣です」レベルのこと言ってくれてるけどねー

ところが困ったもので、肩関節のユニットというのはかなり自由に可動するもので、右肩は回転の一部でありながらプレーンを外れることも出来れば、全く回転しないということもできてしまうのじゃ。そしてその動きをダウンストロークの両腕に伝えてしまうことになるのじゃ

確かに肩って、別に背骨貫通して左右繋がってるわけじゃないんだよねー。右肩こったなーって時に、左肩動かさずに右肩だけ回すことできるしねー

そして両腕は、間違ったショルダーターンであるとしても、そのプレーンを追い続けることになるのじゃ。もしショルダーターンが水平方向に行われる場合、つまり右肩がゴルファーの前方にせり出してくるような場合、両腕もその動きに引っ張られてしまう。それを無理やり下方向に振りだそうとすると、プレッシャーポイント#3(右手の人差し指の付け根のあたり)に過剰なプレッシャーが発生する(2-L-#210-11-0-3)

こうした間違ったバックストロークのショルダーターン、または、あるいはダウンストロークの不適切なショルダーラグは、常にクラブヘッドの周回軌道を窮屈なものにさせ、結果としてアウトサイドインのインパクトを発生させる(4-D-0)

ダウンストロークでは、右肩は常に「後方」かつ「下方」であることを保たねばならない(Keep Right Shoulder not only  "BACK" but also "DOWN")

この右肩をオンプレーンに保つ動きができないと、両手がインパクトのポジションに達する前に、右手は引っ張り出されてしまう。これをオートマチックスルーアウェイという(7-148-610-6-D)

throwawayって、追い出すとか、使い捨てるとか、捨てるとか、要は制御不可能な状態でとてもじゃないけどSustain The Lagできない状態だねー

ショルダーターンがうまく出来ない場合、もっとも多く発生するのが右のヒップをクリアーに出来ないということじゃ。このことはピボットという動作を方向性に役立てるという目的において、バックストローク、ダウンストロークの双方に本質的に重要なのじゃ

このClear Hipってね、海外のサイト見てるとよく出てくる表現なんだけど、多分ストロークの全く邪魔にならない位置にお尻をおいておけるみたいな感じだと思うんだけど、間違ってたら誰か教えてー

ついでに言えばの、パワーアキュムレーター#3がゼロというのは、理論的には左ショルダープレーンが常にインクラインドプレーン上にあるということになるのじゃが、プレーンの管理は右サイドに意識をおいたほうがいいのでパワーアキュムレーター#3ゼロと認識したほうがよいのじゃ

身体が開いちゃう、でカット軌道になっちゃう、でもってスライス、シャンク、強引に手首返して引っ掛けっていうスパイラルに陥ることって誰でもあると思うんだけどねー
TGMでは所々で「右サイドの使い方がゴルフの秘訣」的なことをよく見かけるんだけどね、この「ダウンで右肩を後方、下方に持ってく」ってその秘訣の一つかもしんない

でパワーキュムレーターとその#3がゼロっていうのは、やっぱりブライソン・デシャンボー絶対この章読んでると思うんだけど、とりあえずデシャンボーのスイング動画も含めて

題が長いねーゴルフのパワーは主と副の「レバーアッセンブリー(てこ機構)」を使ってるというのが前回のはなし、今回はそれをもう少し細分化したはなしだよープライマリー(主)レバーアッセンブリーは、右腕の曲げ伸ばし、左肩によるグリップのひっぱりでパワーをつたえるセカンダリー(副)レバーアッセンブリーは、シャフトのコック、アンコックと、左腕の内旋、外旋によるものだったよねーこのそれぞれの動きにパワーアキュムレーターという名前がつけられているよーつまりパワーアキュムレーターは全部で4つあるよーさらに重要...
パワーアキュムレーターとラグプレッシャーポイント - 大庭可南太の「ゴルフをする機械」におれはなる!

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