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10-19-A ドライブローディング - ヒッター
ドライブローディングとは「ヒッター」が用いる「アックスハンドルテクニック」であり、あらかじめストレスのかかった(しなった)クラブシャフトを放射状に加速させ続けるために、クラブヘッドラグに対して外に外に右腕の押し込みを行うのじゃ
ゆっくりとしたスタートダウンに始まり、押し込みはインパクトを過ぎるまで行われる(7-19-1)(2-Nも参照のこと)
全てのショットにおいてコンパクトで、強いストロークを行うことが可能であり、(飛距離が必要なショットになるまでは)全ての余計な動作を消去するために、使用するアキュムレーターも#1のみにすることが推奨じゃ
しかしいずれの場合でも、ラグのかかったクラブヘッドをインパクトを通じて「押す(PUSH)」のじゃ
この方法でクラブヘッドスローアウェイが発生するのは、常にオーバーアクセラレイション(過加速)によるものじゃ
ストロークをコンパクトにする、あるいは押し込みの強さを弱める(もしくはその両方)ことじゃ
10-15-Bの方法、もしくは右肘が完全に曲がりきったところでバックストロークが停止するという特徴を用いることでストロークをコンパクトなものにすることができるのじゃ
まぁTGMの違いのわかりづらい写真はおいといてねー、現代のプロで誰がヒッターなのかというのを探っていくと、まず間違いなく筆頭と思われるのが変態のデシャン坊
youtu.beあと海外のネットとかでそうだと言われてて、見てて「ああ、そうぽいなー」とおいらが思うのがハンター・メイハン
youtu.be特徴としては
・下半身はパワーの伝達というよりも右腕を伸ばすための空間確保みたいなものなので、あまり重心移動とかバンプとか下半身の躍動感をあまり感じない
・後方から見てややインサイド(体幹から離れたところ)にクラブが上がって右肘の曲がる量が大きい
・後方から見てインパクト後にグリップがすぐ見えなくなる
・トップもフォローもきっちり決まる(バカっぽく押してるだけだから)
・リストターンをほぼ使わない(たぶんグリップ太い)
というわけでバカみたいに簡単そうに見えるねー
重要なのは、この右腕の押し込みは一方向(例えば下にとか、ボールにとかではなくて)に行うのではなくて、常に左腕が伸びる方向に「放射状」に押してるということだねー
で、この二人どっちも飛ばすんだけど、爺も言ってるけど理論上この打ち方はコンパクトで正確性重視な方法なのであって、飛ばすのに有利な方法じゃないからねー
むしろこの二人は生まれた時からパワーに困ってなくて、正確性を重視した結果この打ち方になって行ったと見るべきだと思うよー
ミート率が上がることで飛距離が増すってことはあるかもしれないけどねー、基本的には上半身の筋力ある人向けだねー
やり過ぎるとアーリーリリースしてダフると思うから爺の言うと通りゆっくり強く押し込んでいくのがいいと思うよー
まぁ「手打ち」って言われそうだけど、「ボディターンで打たないとダメでじゃよ」みたいな人の前でまっすぐ300ヤード打ってやって黙らせるって言う筋力自慢の人にはいいかもー
10-19-B ダウンストローク(フロート)ローディング - ヒッター・スインガー双方
この方法はリストコックを極限まで遅らせる方法なのじゃが、どこまで遅らせるかと言うと、スタートダウンの開始時期、もしくはストロークパターンアセンブリーポイントによってあらかじめ想定された状態が完成するまでじゃ
「フロートローディング」と言う別名は、この方法の特徴と言うか、フィーリングを表しておる - すなわち、コッキングのモーションは決してシャープなものではなく、むしろ優しく、気だるげなものですらある
「凍ったリスト("Frozen Wrist")」の方法(10-3-K)を用いるとともに、ダウンストロークにおけるコッキングのアクションは、右肘を曲げることのみによって増加するように制限されておることが必要じゃ
アッセンブリー、ローディング、リリースの開始は通常同時に行われるが、そのポイントから(意識的であれ無意識的であれ)フリッキングアクションが行われることでドライブローディング、あるいはドラッグローディングに進展するのであり、すなわち10-19-B→A、あるいは10-19-B→Cという動作となるが、それは求めるストロークのコンパクト具合に応じたものとなるのじゃ
ダウンストロークのローディング(7-19-2)においては、ラジアルアクセラレイション(10-19-A)もしくはロンジチューディナルアクセラレイション(10-19-C)の状態を達成しなければならぬが、これはリリースの方法に準じたものとなる
この方法でクラブヘッドスローアウェイを防ぐためには、手首の位置と方向、及び構造が崩壊してしまわぬよう特に注意をすることが必要じゃ
まぁどうもダウンが始まるまでの段階を分類してるわけで、要はほぼコックしない感じでトップを作って、そこからはドライブかドラッグローディングになるってことみたいだねー
で色々動画探したら、グレッグ・マグハットンって人が出てくるんだけど、たぶん下の動画はフロートローディングからのドラッグローディングだと思うよー
youtu.beちなみにこのおっさんはたぶんTGM信者だよー
あと笠りつ子とかもそうだと思うんだけど、ノーコックって言ってるけど実際ダウンでは少しコックが入っちゃうから(たぶんロングショットになればなるほど自然にコック量が増えていくんだと思うけど)、手首を脱力させながら、なおかつフニャフニャはしてないっていう、これはこれで難しいと思うんだけどもねー
youtu.beこの方法のいいところは、たぶん「悪玉ラグ」が発生しないというか、する要素がないってことで、コックが遅いからアーリーリリースしようがないし、ヘッドの慣性でクラブがビヨンビヨンするような衝動が発生することも起きないよねー
理屈の上ではトリガーディレイしやすい(タメが増やしやすい)から飛距離も出るんじゃないかと思うよー
10-19-C ドラッグローディング - スインガー
ドラッグローディングとは「スインガー」が用いる「ロープハンドルテクニック」であり、クラブシャフトの延長線方向に加速を続けるために、外に外に引く動作であり、リリースに向けて素早いスタートダウンを行うものじゃ
クラブのスタートダウンは、あたかも矢を入れる筒から羽根のついた部分を取り出しているかのように始めることじゃ
あれれ?この表現どっかで見覚えがあると思ったんだけど
「モダン・ゴルフ徹底検証」デイビッド・レッドベター著 ベースボールマガジン社より抜粋
たいへんだー!爺の表現がレッドベターさんにパクられてるよー!!
まぁ出前持ちとかいろんな表現があると思うけど、スインガーの場合は右腕でプッシュするんじゃなくて、右肘が曲がったままの受動的な状態からスタートするってことが言いたいんじゃないかなー
この動作を、リリースが始まるその瞬間まで保持出来るようにすることじゃ
これが出来るということは、慣性がクラブヘッドを両手のアークの内側に保っていられる、もしくは、ラインデリバリーパス(2-L)上に保っていられる場合のみなのじゃ
なんか難しいこと言ってるけどたぶんねー
青い線が両手の作るアークだとすると、その線よりもヘッドが出てこない意識でダウン始めろってことだと思うよー
そしてクラブヘッドがこのアークの外側に触れた瞬間から遠心力が発生し、その遠心力はその結果発生する新たな軌道にクラブヘッドを引っ張る動きを発生させるのじゃ(2-P、2-K#5)
そしてさらなる加速は、プレッシャーポイント#1がクラブシャフトを引っ張る動作をサポートすることのみによって発生させることができるが、とりわけコンパクトなショットにおいてそれは有効じゃ
これ思い切りやると4バレルスイング(よんいちにーさん)になる気がするけど自信はないよー
さらに「瞬間的な加速」として、ヒップアクション(これは望ましいハンドスピードを10-15-Bの方法で発生させるためなのじゃが)を、スローアウトアクション(6-B-3)がリズムを生み出して、それ以降のダウンストロークの手順(6-M-1)を引き継いでいくことができるように追加してやることで爆発的なパワーを生み出すことができるのじゃ(2-K及び6-F-0も参照のこと)
リストコックのあるなしに関わらず、クラブは常にプレーンの下側に向かって引きずられる(あるいは引っ張られること10-3-D)なければならず、これが遠心力による角運動量を最大化する方法なのじゃ(2-K)(10-23-Cも参照のこと)
クラブヘッドスローアウェイを避けるために、遠心力によってクラブヘッドが引っ張られる状態と、ラグがかかったクラブヘッドを引きずるということを注意深く観察しながら練習をすることじゃ
やっぱ3ページぶん一気に行くと疲れたねー