サイトアイコン 大庭可南太の「ゴルフをする機械」におれはなる!

最初のステップ

序論(第一章)はまだまだ1-Lまで続くけど、TGMの傾向として「これがまず最初に重要」とか、どっかの都知事風に「一丁目一番地」とか言うものってたいてい難しいからねー

良い例がフラットレフトリストで、それ出来たら結構上級者じゃんってのが基本とされてるから注意だよー

1-F 右腕、あるいは左腕(Right Arm or Left)

ゴルフのメカニズムにおける「ミステリー」は、右腕がどのようにストロークに関与するかが理解されたとき、雲散霧消するといえるのじゃ(7-3)

その関与が積極的なものであれ受動的なものであれ、それを視覚的に突き止めることは難しい - なぜならばいずれの場合でも、左腕は常にスイングするものであり、右腕は常にドライブするものだからじゃ

今更だけど、スイングってのは何かに引っ張られる感じの動作(例えばブランコは重力で引っ張られて動くよね)で、ドライブってのは後ろから押して(運んで)あげる感じの動作だと思うよー

クラブヘッドのアーク(弧)の中心として、左肩の代わりに右肘がとってかわることがない限り、それは常に左腕によるストロークと言うことになるのじゃ(10-3-K)

しかしこれのみを以て正確に「ヒッター」と「スインガー」を分類することができないのは、クラブを両方の腕でスイングすることが可能なためじゃが、「ヒット」することができるのは右腕のみじゃ(10-19を参照のこと)

まぁこの辺のモヤっと感は、次のように考えれば整理がしやすいかもしれぬ

右手は加速を感知し、制御するのに使う

左手は方向性を感知し、制御するのに使う

右手はクラブヘッド

左手はクラブフェース

とりわけ、左手はスタートアップ(8-4)からフィニッシュ(8-12)まで、意図しない、あるいは突発的なぐらつきなどが発生しないよう、注意深くモニタリング(5-0)されておることが重要じゃ(6-M-0を参照のこと)

右について言えば、TGMで紹介しておるリリースの間における右肘の曲げ伸ばし、あるいはその位置についてのバリエーションは、右腕によるクラブフェースの操作 - これは二流の動作と言えるのじゃが(7-2) - が発生するのを防ぐはたらきがあるのじゃ

「押す(Push)」動作を行うためのポジションをとれるのは、右腕と右肩のみじゃ

そしてそれ以外の全てのストロークにおける動作は「引く(Pull)」じゃ(7-19,10-19を参照のこと)

したがい、ショルダーターンを伴うにせよ伴わないにせよ、右腕というものはダウンストロークにおける手の加速(Hand Accelaration)に寄与し、減速を発生させる要因に対抗する全ての要素をサポートするものなのじゃ

この文章のモヤモヤ感ってこれぞまさにTGMって感じで、もうなんか感覚マヒして逆に楽しくなってきたけどねー

たぶんここのパートで言いたいことは、「右腕の重要性」ってことで、さらにその特筆すべき機能として、右腕(と右肩)は「押す」ことが出来るってことだと思うんだよねー

で、右腕中心のヒッターの打ち方で言えば、左手でフェース面を作っておいて、あとは左腕ごとクラブを右腕で持ち上げて振り下ろせば打てるぜと

で、問題はスインガーなんだけど、例えば左手一本でクラブ振るのって、難しいけど一応出来るし、たぶん右腕一本より飛ぶ(のはたぶんボディの動きを使いやすいから)んだよねー

でも両手で打った方が当たり前だけど普通は飛ぶから、スインガーにとって右腕は何をしてるのかと考えると

ダウンスイングの初動で左腕に出来る事って実はあんまりなくて、なぜなら左腕で振ると言うことは

ボディがターゲット方向に移動(並進)、あるいは回転していく力をメインに使うと、これってどっちも横方向のチカラだから、クラブを下げるチカラって左サイドでは作りづらいと思うのねー

なので「トップの形のまま下ろしてくる」とか「落ちてくるの待つ」って言う表現があるんだけど、これを左サイドで頑張ろうとするとどうしてもリキんだストロークになっちゃう(下方向に稼働する筋力がないから)と思うのねー

唯一の手段としては左腕もトップで曲げて、それを伸ばしてくれば下方向にパワー出せるけど、たぶんそれよりは右腕(と右肩)でその動きをサポートしてあげるのが簡単だし理にかなってるでしょと

たぶん重力で落としてきても打てるんだけど、本当にそれだけで打ってるなら左手一本でも飛距離変わらないはずだから、やっぱり多かれ少なかれ何らかの右腕のサポートが発生してるっぽいと

で、それがTGMではエイミングポイントとかエクステンサーアクションって言葉で表現されてるんだと思うよー

そしてストロークが進んで下の画像の位置くらいまで来れば...

もうこっからは左腕(とボディ)でターゲット方向に思い切り引っ張っていけるから、そういう協力関係というか役割分担を意識出来たとき(右手の役割が分かったとき)に、ゴルフのメカニズムが理解出来たっぽいということを言ってるんだと思うよー

ちなみにエイミングポイントでも言ってたけど、「ヒットダウン出来ているという明確な確信がない限り、お主はおそらくそれが出来ていないのじゃ」って言ってて、スインガーに不足しがちな下方向へのベクトルを力説してるよー

これはおいらの勝手な予想だけど、左手主導意識(ってかなりの人がそうだと思うけど)の人でこの右手の使い方の意識がない場合(無意識にやってる場合)、たぶん「調子」の善し悪しがはっきりしやすいと思うよー

つまり良いときはしっかり右手がちょうど良い具合にダウンの初動で下方向にグリップを下げるように押込んでくれてるけど、悪いときはそれが不足してるから悪いんだけど、意識がなければ対応出来ないからまさに調子まかせになっちゃうと思うよー

で、これが「最初のステップ」って...あの...

本文の2ページ目にしてはいきなりかなり消化に負担がかかるよー

1-G ゲームへの取り組み方(Approaching the Game)

実際のところ、この第一章に書かれておることは、G.O.L.F.(2-0)(っていうのはGeometry Oriented Liner Forceの略だよー)という冒険に必要な、ゲームへの取り組み方の変化についてなのじゃ

お主が科学的なゴルフを志向するということは、お主は決してこのゲームを謎めいたものとして考えてはならぬのじゃ

お主が本書を9-0からとりかかり、最後に序文にいきつくとしても(どんな読み方それ)、あるいはその途中からとりかかるとしても、第四章ならびに第五章に書かれておる「手の教育」という概念を意識しなければ、全ての情報は混乱をきたすものでしかないじゃろう

G.O.L.F.とは考える者のためのゲームじゃ

そしてその成否は依然として考えるプレイヤーの手腕によっておる

従い、プレイヤーの力量が増してミスの範囲に対する許容度が少なくっていけば行くほど、法則、幾何学、構造、作用、動作といったものの知識、あるいはその正しい応用に対する理解を持っておること言うことが重要になってくるのじゃ

ボールを打つということはゲームにおける最も簡単な側面じゃ

ボールを効果的に打つと言うことが最も難しいのじゃ

科学あるところに、なぜ「直感」のみに頼ろうとするのか

インストラクターはひたすら情報を与え、説明をするのみじゃ

教わる側はひたすらそれを吸収し、活用出来るようにするのみじゃ

非科学的な手法が賞賛に値するという誤解を解くこと、すなわちより正しい判断こそが勝利への可能性を拡げるということを肝に銘じておくのじゃ

これでも1ページなんだよなー

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