なんかもうPGA選手権の松山君の安定感がすごいねー
ナリタブライアンが馬なりで流してたら第三コーナー手前で大逃げかましてたツインターボに並んじゃったみたいな「え?それ勝つでしょゼッタイ」って感じのゴルフだねー
ちなみに期待の変態若手デシャンボーも2オーバーで予選通過っぽいねー
このブログで再三ショット画像を無断で使われてるルーク・ドナルド師匠は残念ながら予選落ちっぽいよー
今週は夏休みだからゴルフ観てブログ書いて練習してのゴルフ貴族だよー
じゃあTGM的飛球法則の続きだよー
Table of Contents
2-B 弾道のコントロール(Trajectory Control)
クラブフェースのロフト(2-C-1)およびヒンジアクション(2-D)は、打ち出されたボールの高さとバックスピンを決定するが、この二つはボールのコントロールにおける基本的な要素であると言えるのじゃ(9-3も勉強のこと)
これおいらがヒンジアクションの項を後回しにしてる理由だよー
下の図ではフォースのベクトル(クラブの振り出し)を方向性のみとして示しておるが、これはロフトとヒンジアクションの相互作用がどのようにバックスピンとボールの挙動を制御しているかを単純化して表現するためじゃ
加速され、スピンのかかったボールは「ヴェンチュリー効果」と呼ばれる現象にさらされるが、これは要するに、ある速度のボールの表面がスピンによってその気流の速度を増す時、反対側では気流の速度の減少が生じるために、気圧差からボールには気流の速度の遅い方からの圧力が発生するというものじゃ
これねー、まぁゴルフだけじゃなくて野球でもテニスでもサッカーでも意図的にボール曲げようとする球技やったことある人なら感覚的にわかると思うからあんまりツッコミたくないけど、正しくは「マグヌス効果」って言うらしいよー
上の図で(A)の部分を通貨する気流は、同一方向に回転しているボールの影響を受けるため、(B)を流れている気流より速度が速くなるのじゃが、その結果(A)の部分は(B)の部分より低気圧となるため、ボールには(A)方向に押されることになるのじゃ
もし(A)の部分がボールの中心の真上であるなら、(B)からのプレッシャーは、単にボールを真上に押し上げることになるのう
しかしじゃ、もし(A)部分がどちらかのサイドに傾いているとしたら、(B)からのプレッシャーは横方向への影響を及ぼすチカラとなるのじゃ
よく弾道計測器とかで、「バックスピン2000回転、サイドスピン+600回転」とかって表示されるけど、それはあくまでわかりやすくするためにそういう表現にしてるだけで、実際にはボールは一つの方向にバックスピンしてるだけで、その方向が左右に傾くってことだよー
よってもし(A)がプレイヤーの左側に傾いておるならばフック、右側に傾いておるならばスライスになるということじゃ
このアクションは極めて明確なもので、決してゆらぎのあるものではないので、極めて予見性の高い、制御可能なものであるということを覚えておくのじゃ
気流のスピードが速いほど、このスピンによってもたらされる効果も大きくなる
もしボールにバックスピンがかからなければ、ボールの動きは極めて不規則でふらついたものとなってしまうが、ボールの表面のディンプルはこのふらつきを制御する効果を増幅させておるのじゃ
上のマグヌス効果のウィキにも書いてあるけど、確かにゴルフボールって表面つるつるな野球のフォークとかナックルとか、バレーボールのフローターサーブ、あるいは本田圭佑の無回転フリーキックみたいな不安定な動作はしづらいかもねー
逆に言えば、ボールにバックスピンがかからず順回転がかかるようなことがあれば、そのボールは上昇することなく「ダックフック」になるはずじゃ
ボールが正しくヒットされていれば(三次元インパクト2-C-0)どのようなクラブの場合でもより高い弾道となるのじゃが、これはボールの初速およびバックスピンが増えることでより高度のある飛球線となる作用がはたらくからじゃ
さらに言えば、インパクトの間(ボールとクラブフェースが振れている間)にクラブフェースが「レイバック」であると、それによりインパクトの時間を長く出来るためにより高い弾道のボールを打つ事が出来るのじゃ
レイバックはスクエアよりフェースが開いてる状態ってことだよー
いかなる場合でも、ボールに加えるコンプレッションに漏れがあるほど、ボールがクラブフェースから離れる際のフェースの角度(Angle of Separation 2-D-0)に悪影響を及ぼすのじゃ - すなわち、低くて飛ばないボールになるということじゃ
まぁこの説明見て、別にそんなに力説しなくてもあたりまじゃねぇかと今日の弾道計測器に囲まれたおいらたちは思ってしまうのだけど、高速度カメラもない時代としては物理学的に根拠のある説明なんだと思うよー
つか現代のおいら達が違和感を感じないと言うことはそういうことなんだと思うよー
つい最近まで「ボールは打ち出し方向に飛び出してフェースの向きに応じてスピンがかかる」という説明が普通だったらしいからねー(それだとダウンブローが崩壊するんだけど)
TGMの幾何学と物理をゴルフに応用するという考え方は、もしかすると現代のように様々な計測が可能になって初めてしっかりと見直しが出来る内容なのかもしれないよー