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クラブフェースが「レイバック」な打ち方

だいぶセミの鳴き声も小さくなって夜になると秋っぽい虫の音がするけどねー、このまま涼しくなってくれると良いなーと思いつつ今週からはラウンド再開でいきなり二連戦になってるよー

で、お題の「レイバック(Lay-Back)」だけども、TGMでは要するに「フェースが開いている」ということでいいと思うよー

反対が「クローズ(Close)」なんだけど、この二つはあくまで「状態」を表しているから、ターンとロールみたいに動作を表す言葉とは使い方が違って、アドレスポジションでフェースがスクエアな状態から、ヒンジアクションでターン(動作)が発生すると、フェースは「レイバック」な状態になって、そこからダウンやインパクトに向けてロールさせていくと、スクエアを超えたところでフェースは「クローズ」な状態になるということでいいと思うよー

で、前パートの「スインガーのヒンジング」では、ホリゾンタル(水平)ヒンジングなので、フェースは開いて閉じる動きだったんだけど、このパートで説明しようとしてる打ち方は、バーティカル(垂直)ヒンジンングなので「開かず、閉じず」みたいな、要はフェース面がなるべく長い時間ターゲット方向を向いている打ち方ということだねー

感覚的にはバーティカルヒンジングは、トップに向けてややフェースをロール(閉じる)させて、インパクトからフォローに向けてはややターン(開く)ように感じるってどこかに書いてあったよー

では本文いくよー

2-C-2 リニアフォース:カットショット

のっけからだけど、TGMで言うカットショットは、プレーンがカット軌道なのではなくて、あくまでヒンジアクションでバックスピンを多めにかける打ち方の事を指すっぽいよー

「カットショット」とは、プレーンライン(10-5)やリストアクション(10-18)の種類に関係なく、バーティカルヒンジング(10-10)を使用するあらゆるストロークのことを指すのじゃデュアルバーティカル、あるいはバーティカルのみのヒンジアクションは、共にカットショットにおいてラインオブコンプレッションが弱まることを避けるために使用されるべきものなのじゃ

この方法により、通常よりも高い弾道を生み出すことが出来、また通常よりもロールを抑えること、つまりよくスピンの利いた(better "bite")ショットを生み出すことが可能じゃ

以下のスケッチはデュアルバーティカルヒンジアクション(10-10)を表しておる

デュアルって同時とか両方とか二つのって意味だけど、要はコックを入れるアクションと併用してるって事で良いと思うよー

でもってまたこの分かりづらい図なんだけども、前パートの「スインガーのヒンジング」と何が違うのかを見るために前パートの図を並べると

スインガーのヒンジング(ホリゾンタル)では、フェースが閉じることでボールが横方向に回転してるけど、今回のバーティカルヒンジングはフェースがなるべく閉じないように、まさにレイバックしてるからボールは縦方向のみに回転しているように見えるよねー

このことでバックスピンが多めにかかって、結果高く上がって止まるボールになるということみたいなんだけど

実はバーティカルヒンジングを使うとクラブヘッドのアーク(弧)が小さくなって入射角(アングルオブアタック)は急激になるから、最下点より前でインパクトした場合のラインオブコンプレッションも下方向に強くなる、つまりよく言う「上から入れる」の状態になるので、もしこれでボールが高くなるとしたらそれは純粋にバックスピンが増えるからって事になるんじゃないかと思うけど、そこは今後の考察課題と言うことにしとくよー

でもってこれはプレイヤー正面から見た図じゃ

使われておる略称は前回と同じじゃ

CF - Clubhead Force :クラブヘッドフォース

CL - Center Line:センターライン

CP - Compression Point:コンプレッションポイント

I - Inertia:慣性

LD - Lob Direction:ロビングの方向

LF - Line of Flight:ラインオブフライト

LOC - Line of Compression:ラインオブコンプレッション

LP - Lob Point:ロブポイント

M - Momentum:はずみ、勢い

R - Rotation:ローテーション、回転

RD - Rebound Direction:リバウンド方向

RF - Resultant Force:リザルタントフォース(最終的なチカラの向く方向)

これも比較のために前回の図をもってくると

前回(ホリゾンタルヒンジング)ではちょっとフェースが閉じながらインパクトなんだけど、今回(バーティカル)ヒンジングではフェース向きはずっと一定で、その分RD(リバウンド方向)がやや上向きになってるんだねー

LOC(ラインオブコンプレッション)の向きもやや上向きなのがちょっと納得いかないんだけど

そして上から見た図

上の図では、フェースを開きながらインパクトしてると言うことが分かるんだけど、前回のと比較すると

今回はLOCがすんごい外向きで、リバウンド方向が内向き、結果ボールの飛び出る方向はフェース真っ正面ということだねー

ということはフェースを開きながらインパクトするとラインオブコンプレッションは外方向に傾くと言うことだねー

たぶん下の図って、あらゆる要素が同心円状を動いてるんだけど、バーティカルヒンジングではスイートスポットがアプローチアークの内側から外側に投げ出されるように使われることになるってことみたいだねー

ちょっと腑に落ちない部分もあるんだけど、とりあえず進もうと思うんだけど、流れからして当然次はアングルドヒンジングを扱うかとおもいきや、いきなりロブショットの話になるから、たぶんアングルドヒンジングはホリゾンタルとバーティカルの中間の弾道になるんじゃないかなー

この章はやく抜けたいよー

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