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オンプレーンのモーション

先週は女子の試合の観戦で安比高原に一泊で行ってきたけど、びっくりするほどゴルフ場とスキー場以外は何もなかったよー

ホテルも限られてるから、当然選手も同じ宿に泊まってるわけで普通にみんなそのへんでご飯食べてるんだけど、なんか合宿ってこんな感じだったなーと思ったよ

今回の記事からは、ついにF難度の「プレーン」についての記事になるけど、何回読んでもやっぱりなかなか難しいから、とりあえず誤訳だけしないように注意して進んでいくよー

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2-F モーションのプレーン

ゴルフクラブの全てのアクションは、フラットで、柔軟性のない、傾いた平面(インクラインドプレーン)の上で行われるのじゃが、そのプレーンはストロークの描く軌跡を遥かに超えて、360°の方向に拡がっておる平面なのじゃ

クラブシャフトの全長は、ワッグルからフォロースルーにかけてまで、断固としてこのプレーンの表面上にとどまり続けるのじゃ

この文章TGMの全文章中でもかなりナゾな方に入る文章なんだけども、最初はクラブがインクラインドプレーンの下に行くことはないって言う意味かと思ったんだよね

つまり下の写真でいうところの板がインクラインドプレーンだとすると、

この板よりクラブヘッドやシャフトが移動することはないよってことで、ベン・ホーガンが表現した(下の図の)ガラスの板は「これより上にいくなよ」って言ってるんだけど、それに対してTGMでは「これより下にいくなよ」って考えてこのインクラインドプレーンという概念を持ちだしたのかなと

でもそうそうやって読んでいくと、やっぱり英語的につながらない部分があって、つまり本当に一枚のプレーン上をクラブが動くというのが原則だと言ってるっぽいのねー

でもそれを実践すると

デシャンボーになっちゃって、原則だと言われても違和感を禁じ得ないんだよねー

ストロークにおけるおよそ他の全てのコンポーネントの動作は、この要求を遵守するために調整されなければならぬのじゃ (1-Lの図参照)

TGMは上の図を原則としてるというか、遅くともインパクト近辺でインクラインドプレーン上をクラブが動いて来るのが「必須」なのであって、逆に言えばトップでクラブがインクラインドプレーンから外れることの方が「例外」という事みたいだねー

デシャンボーのようにずっと外れないようにクラブを動かす事は、極めて理にかなっているということみたいだよー(そうかなぁ)

ここで言うことには「右前腕」も含まれるのじゃ(5-0参照)

プレイヤーは右前腕を、感覚としてこのインクラインドプレーンと同一プレーン上に位置するようにしなければならず、7-3の通りそれは一直線の関係となるのじゃ

この右前腕がインパクトでインクラインドプレーンと一直線ってのも力説されてることだよー

やり投げの選手がまさに投げる瞬間の右肘を思い浮かべ、オンプレーンとなった右前腕が手をターゲット方向(デリバリーライン)にデリバリーの間じゅう運び続ける様子を意識するのじゃ(6-B-1参照)

ヘボゴルファーのボールハッカー(ボールを打ちに行くとか、手先の操作でうまくやろうとする人みたいなことだと思うよ)の場合、右前腕が高い位置になりすぎる傾向があり、ダウンストロークにおいて右前腕がデリバリーラインよりも高い位置を指すことが多いようじゃ(2-J-37-3)(2-Gおよびコンポーネント567も勉強のこと)

現実にクラブシャフトとクラブヘッドがどこでつながっておるかに関わらず、この二つがあたかもヘッドのスイートスポットでつながっておるかのような感覚が重要であり、それはつまり縦にクラブを動かす際のヘッドの重心であり、遠心力によって引っ張られるそのものの部分じゃ

従い厳密には、クラブシャフトのプレーンと、スイートスポットのプレーン(あるいはスイングプレーン)が存在することになるが、TGMでは特に説明のない限り「プレーンアングル」「プレーンライン」などで言う「プレーン」は、全てクラブヘッド重心を基準としたプレーンのことじゃ(2-N)

これねー

インパクトのあいだを除き、クラブシャフトというものは、クラブシャフトプレーンとスイートスポットプレーンの間を、あるいは一方から一方へと移動するのじゃが、クラブシャフトは必ずヘッド重心を中心として旋回しているのであり、その逆はない

じゃあインパクトの間はどうかって言うと、芯外すとボールの抵抗でフェースは開いちゃうことがあって、その場合はシャフトを中心にヘッド重心が旋回しちゃうことがあるかもってことだと思うよー

故にクラブヘッドの「感覚」とは、#3プレッシャーポイントの感知機能を利用した、スイートスポットの感覚の事なのじゃ

もしPP#3を通じて感知されるべきラグプレッシャーポイントの感覚が喪失されたならば、両手はホーゼルを(スイートスポットの代わりに)インパクトに向けて振り出してしまう危険性があり、これこそが「シャンク」の神秘なのじゃ

短いアプローチショットで、パットみたく真っすぐ引いて真っ直ぐフォローを意識すればするほどなぜかネックに当たってしまうアレだよー

よってシャンクの危険性を感じたときは、スタートダウンにおいてクラブシャフトプレーンとスイートスポットプレーンが確実に同一プレーン上になるようにフェースをターンさせ、両方のプレーンがラグプレッシャーポイントの上を通過するようにしてやることじゃ(6-C-2-Aも勉強の事)

インパクトを除き、クラブシャフトというのは両方のプレーンの関係を測る上での視覚的な指標であり、それはとりわけクラブフェースが「オンプレーン」にターンしているかどうかを確認するのに有効なものなのじゃ

やっぱ難しいけどねー、ゴルフって偏ったところに付いてるクラブヘッドの重心をボールにコンタクトさせるわけだけども、その直接的な操作はグリップというかシャフトを操作するしかないわけで、フルショットだったらトゥダウンとかでシャフトが下のほうにしなってくれるからシャフトで打つ意識でも当たるかもしれないけど、基本的にはヘッド重心を振るって意識が大事な気がするよー

ここで極めて簡単かつ、正確に「オンプレーン」であるかを確認する方法を教えてしんぜよう

クラブシャフトが地面と平行であるときは、バックストロークでも、トップでも、ダウンの途中でも、これは常にインクラインドプレーンのベースラインと平行なのであり、これは通常(常にではないが)ボールの打ち出し方向でもあるのじゃ

それ以外の時点では常に、クラブの両端の地面に近い方は、インクラインドプレーンのベースライン、あるいはその延長線上を指しているのじゃ(その延長線はもしかすると地平線まで伸びているかもしれぬが)

もしこれが正確に行えないのであれば、それはオンプレーンではないということになるのじゃが、それはスタートアップの時点で、三次元インパクトを達成するためのセッティングがなされていないために三次元に平行状態にすることが出来ないと言うことじゃ

三次元インパクトのためには、テークバックでクラブヘッドは後ろに、上に、内側に向かって動き、それはオンプレーンであり、右前腕の振りかぶりと瞬間的、同時的に行われるべきなのじゃ(3-F-57-13)

ねー、プレーンからみはややこしいでしょー

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