なんの脈絡もありませんがこの情報については今この段階でまとめておくのが最善と判断しましたのでぶっ込みます。今年の女子ゴルフのプロテストについてです。プロテストについては放映もありませんし観戦も出来ませんので結果を追いかけるしかないのですが、現在一次予選が行われているところですので、LPGAの公式サイトなどで状況を確認しながら選手の皆さんの検討を祈りたいと思います。www.lpga.or.jphttps://www.golfnetwork.co.jp/news/detail/23656なぜスーパーアマチュアの安田祐香選手ですら「プロテスト受けたくない」と言っ... 2019年 女子ゴルフ プロテストがどれだけ過酷なのかをまとめておく(その1) - 大庭可南太の「ゴルフをする機械」におれはなる! |
さて先週行われました女子ゴルフ公式戦の日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯では畑岡菜紗選手がぶっちぎりの優勝を果たしましたが、彼女は今年ハタチですので、本来であれば2017年にプロテストを受験する予定だったわけです。しかし前年の2016年にアマチュアで参戦した日本女子オープンで優勝しましたので、この後でプロ宣言を行ってLPGAプロフェッショナル会員の資格を得ました。なので彼女はプロテストを受験していません。
今年プロテストを受験を控えている選手達もきっと「もう誰でもいいからレギュラーツアーで優勝しちまえよ。そしたら一個ワク増えるから」と思ってるでしょうね。引き続きそんな今年のプロテストがどんな修羅場になりそうなのかを考察していきます。
Table of Contents
大変更その2
今年のプロテストの規定の大きな変更点なのですが、プロテストの受験資格は昨年までは
・当該年度の4月2日時点で18歳以上
となっていました。なので安田祐香選手などは
https://www.golfdigest-minna.jp/_ct/17263982
プロフィールを見ますと2000年12月24日生まれとなっていますので、今年が初受験となるわけです。
ところが今年の規定ではこれが
・当該年度の4月2日時点で17歳以上
に変更になりました。
ということは、今年のプロテストだけは現在大学一年生の代と、高校三年生の代の
二学年分が同時に初受験できるってよー
━(゚∀゚)━!
ということになります。前回の記事で紹介した「プロテスト合格しないとQT受験出来ない」ルールへの変更と、今回の変更をなんで同じ年度にぶち込んだのかはわかりませんが、決まったことは仕方有りません。まぁ普通に考えると高校卒業して就職する場合は高校三年生の時に就職活動して、卒業してすぐ4月から社会人になるわけですので、このルールのほうが商習慣としては合理的な気もしますけどね。もっと早くそうしとけと。
ではいよいよ今年のプロテストがどういう流れになるのかまとめていきます。
2019年女子プロテストの流れ
第一次予選:上記の通り今年の4月2日時点で17歳以上なら誰でも出場出来ます。
→一次予選は既に終了しました。以下の第二次、最終プロテストへの優先出場資格から漏れた選手が対象となりました。ちなみに申込者が増えたのでしょう。2018年より一つ多い5会場で第一次予選が行われました。
第二次予選:以下の条件になります。
・前年度最終プロテスト進出者
・第一次予選通過者
最終プロテスト:以下の条件になります。
・当該年度TP単年登録者
・過去三年間における日本女子アマチュア選手権優勝者(※)
・過去三年間における日本女子学生ゴルフ選手権優勝者(※)
・過去三年間における日本女子ゴルフ選手権のローアマチュア獲得者(※)
・過去一年間におけるステップアップツアー競技優勝者
・第二次予選通過者
(※)の資格が使えるのは一回だけ
こうして書いているだけで過酷そうなのですが、上記最終プロテストを戦い抜いて
「上位20位タイまでの者を合格者とする」
ここは変わりません。こんだけルール大変更なのに変わりません。今年だけは30人くらい合格にしてあげてもいいような気がするのは私だけでしょうか。
各ステージの顔ぶれ...の前に
では上記の条件に従って、各ステージでどんな顔ぶれが激突するのかを考えてみます。もちろん今年初受験の選手達も相当な実力者が多くおりますが、忘れてはいけないのがここ数年のプロテストで涙をのんだ選手達です。ちなみに2017年と2018年の合格者の顔ぶれはこんなんです。ちなみに名前を赤いワクで囲んである選手は、来年(2020)度シード権獲得が濃厚な選手です。
2017年合格者
2018年合格者
数えてみると、2017年合格組で7人、2018年合格組で10人の、合わせて17人が来シーズンのシード権(賞金ランキング上位50人)を獲得できそうなイキオイです。現在当確ではない選手も、優勝とかすればランキングはもちろん急上昇しますのでもっと増えるかもです。数年前までプロじゃなかった選手がプロ50人中17人もシード獲得するわけですから、ここ数年のプロテスト合格者のレベルがどんだけ高いかがよくわかります。
これもぜんぶ宮里藍さんのせいおかげですね。
つまり今年のプロテストは、このレベルのプロテストで残念ながら不合格になった(とはいえ実力はきっとある)選手達と、いわゆるプラチナ世代(それも二学年ぶん)の激突ということになります。
第一次予選の顔ぶれ
ここではまず今年初受験の選手、すなわち今年17歳、18歳になるアマチュア選手を抽出しようと思いますが、ムチャクチャたくさんいますので、今期のツアーで推薦出場経験のある選手(たぶん実力があると認められているのでしょう)を抽出しようかと思いましたがそれでも結構な数になるので、
今年のレギュラーおよびステップアップツアー(三日間競技以上)で予選通過した17,18歳のアマチュア
を見てみます。プロの大会で予選を通ったということは、まぁ実力者ですよね。
阿部未悠
泉田琴菜
岩﨑美紀
上野菜々子
大田紗羅
柏原瑞季
小暮広海
小倉彩愛(17年日本女子オープンローアマなので最終から)
鬼塚貴理
後藤未有(18年日本女子オープンローアマなので最終から)
西郷真央(19年日本アマ優勝なので最終から)
佐渡山理莉
澁澤莉絵留
商崎鈴菜
高久みなみ
長阪綾苗
西村優菜
古江彩佳
政田夢乃
安田祐香(17年日本アマ優勝そのほかいろいろで最終から)
山下美夢有
ユウカ・サソウ(笹生優花)
吉田優理(18年日本アマ優勝なので最終から)
和久井麻由
はい。これだけで結構な人数になります。集計していて思ったのですが、このアマの推薦というのは圧倒的に高校生なんですね。大学三年生とかは全然出ていないのです。なのでこの方法では「今年のプロテスト合格を狙う来春大学卒業見込み選手」はまったくわかりませんでした。絶対強い選手もいると思うんですが。
つまり上記の有力17,8歳アマ、大学生、およびこれまでプロテスト受かってない(外国人含む)、かつ第二次予選、最終プロテストへの優先出場権を持たない全選手が第一次予選で激突しました。
(注:上記選手のうち、岩﨑美紀選手と長阪綾苗選手の結果が確認出来ませんでした。私の見落としかもしれませんが)
第一次予選の結果
全5会場の結果が上のリンクで確認できます。
各会場の(私の勝手な)注目選手の結果です。
A地区(風月カントリー倶楽部)主な通過選手
大田紗羅(-12)
和久井麻由(-6)
ミナミ・レノボウィッチ(-1)
越雲みなみ(0) 各種メディアでおなじみ
高久みなみ(0)
小暮広海(+3)
政田夢乃(+5)
荒川侑那(+5) ゴルフサバイバルなどでおなじみ
柏原瑞季(+38) 通過できず
B地区(ゴルフ倶楽部成田ハイツリー)主な通過選手
笹生優花(-11)
泉田琴菜(-8)
阿部未悠(-4)
佐渡山理莉(-4)
リカ・パーク(-2)
井上莉花(0)
C地区(東建多度カントリークラブ)主な通過選手
山下美夢有(-5)
石 昱莉(+4) セキ・ユウティンさんの妹さんではないかと
D地区(有馬ロイヤルゴルフクラブ)主な通過選手
古江彩佳(-24)
西村優菜(-20)
上野菜々子(-3)
E地区(和木ゴルフ倶楽部)主な通過選手
澁澤莉絵留(0)
ベイブ・リュウ(+1)2018までしょっちゅうレギュラー出てました。
脇元桜(+1) 脇元華選手の妹さんではないかと
商崎鈴菜(+2)
鬼塚貴理(+4)
まあ圧巻はD地区の古江彩佳選手と西村優菜選手のスコアですね。この二人は何度もレギュラーツアーで上位に入ってますし、たまたま二次や最終への優先出場権が得られなかっただけで、実力はシード選手なみです。D地区の通過ラインが三日間で+5でしたので、全然不必要なレベルのハイスコアです。若干ですが「よくも一次予選からまわらせやがって」という抗議入ってる気がしないでもありません。
(C) キングダム 集英社
そして灼熱の第二次予選、最終プロテストへの展望はまだまだ続きます。